55歳で役職離任することは分かっていたわけですし、勤務時間の半分程度は自由に使えるだろうとも想像できましたので、「その時間を有効に活用したいな」と考えていました。自己啓発として使える時間だけではなく、計画的に有給休暇を取得することにより平日に趣味を楽しむこともできます。また、今迄時間が取れず行けなかったイベント(例えば年金説明会)にも参加できます。そこで一年ぐらい前からだったと思いますが、55歳役職離任後のビジョン「自分はどうなりたいのか、どうしたいのか」を確認し、実現するためのプランを立案することにしました。今まで続けてきた事、以前から挑戦したいと思っていた事を整理するやり方で進め、三つの視点でビジョンを決めました。何れも徹底したのは、趣味は勿論その他の事も「元気に明るく、健康で楽しく」をスローガンとし、楽しく活動できる様にすることでした。それでは、その三つの視点について振り返ってみたいと思います。
1.スポーツや旅行などの趣味
私は群馬県南部で暮らして居りましたので、その地の良さを活かした趣味を楽しみたいと考えました。今迄も妻や町の仲間と楽しんで来た以下二つの事を続けることにしました。
・群馬県南部と言えば関東平野のど真ん中、夏の最高気温が全国一になることでも有名な所ですが、山と海がなく広い平地しかありませんので、テニスコート等のスポーツ施設が格安の費用で使用でき、町にテニスクラブもあります。なので、50歳直前にテニスを初めました。春と秋に数回プレイする程度なので余り上達しませんが、「楽しめるテニス」を目標にしています。
・もう一つの趣味は、旅行です。20代後半~30代は海外出張を9回経験したこともあり、海外の歴史と文化に興味が沸き、妻とも3回海外旅行をしました。その当時は60歳定年退職後にまた海外旅行を楽しみたいと考えていましたが、30代の頃の様な気持ちは弱くなっていることに気付きました。最近の海外でのテロ事件も気になり、妻も同じ気持ちの様でした。旅行と言えば何も海外だけではなく、国内温泉旅行もあります。温泉と言えば何と言っても群馬県です。群馬県~長野県の県境には草津温泉、万座温泉、高山温泉郷(七味温泉など)と言った良質な温泉があります。全国の温泉も楽しみましたが、私の評価ではこの三ヶ所の温泉が最高でした。私達夫婦は60歳定年退職後、広島県内に住むことに決めていましたので、残り5年間群馬県の温泉に毎月一泊二日の旅行をすることにしました。宿泊先は温泉旅館に求める三条件を設定し決めました。温泉情緒溢れる内風呂、季節感ある露天風呂、本当に素晴らしい温泉旅館です。以降のブログで紹介したいと思います。
2.現実的にどうしても行わなければならない事
この年齢では、平均寿命を考慮した生活資金の見通しを立てておかなければなりません。今まで蓄えてきた資産を運用しながらどのタイミングで使うのか、資産運用の管理は現実的にどうしても行わなければはならない事です。私達夫婦の場合、60歳定年退職後は広島県内の新居で生活することに決めていましたので、55歳からの5年間はその準備が必要でした。なので、この間の資産運用管理は以下二点に集中しました。
・金融資産の運用については、「将来の生活資金である点を考慮し、価値が下がらない様に実質金利をプラスで運用すること」を目標としました。この点は、結婚してから全く変わっていません。紹介できることは少ないですが、上手く行った点と行かなかった点を以降のブログで紹介したいと思います。
・土地の取得と家の建設については、「スケジュールを順守すること(60歳定年退職と同時に生活できる様に家を完成させる)、私達夫婦が作成した要件定義書の家を予算内で建設すること」を目標とし活動を開始しました。土地探しから開始し、引っ越しして生活を始めるまで、4年間とても多くの事が勉強できました。以降のブログで紹介したいと思います。
3.仕事やボランティアなど社会と関わりが持てる事
私は60歳で定年退職することを決めていましたので、その後も社会との関わりを持てる様にするためには、過去のキャリアを棚卸し何を武器にするのか決めた上で、不足している能力があれば自己啓発で補う必要がありました。自由に使える勤務時間の半分を殆どそれに充てることにしました。この年齢でリスクを取りたくないので、何をするにしても費用ゼロで社会との関わりを持てる様にしたいと思いました。また、首都圏の様に時間を掛けて出勤することも避けたいと思いました。その条件を満たせるのは、フリーランサーとしてネットによるサービス提供しかありません。自宅にネット環境さえあれば良いのですが、サービスを提供するための技術や知識が必要です。私の場合は先ず過去のキャリアを棚卸しした上で自分が挑戦したい事を決めました。これらの流れなど経験した事は、以降のブログで紹介したいと思います。