定年退職後の働き方とその準備(3)

前回は「最適なITとネットの活用環境を設計し構築する」をテーマとして纏めました。今回は次の準備として「システム開発環境を構築する」について投稿します。Webサイトを設計/開発/構築/運用するためには、開発環境が必要になります。パソコンの仮想ドメインにWebサーバー+DBサーバーを実装しますが、先ず開発ツールを決定します。その際、選択する拠り所としたことが二点あります。①費用を掛けたくないので、開発ツールは全て利用者が多く技術情報をネットで得やすいOSSを活用する。②そのOSSは、多くのレンタルサーバーで利用できる。ロジック層を開発するプログラミング言語はこの二点を前提として選択しました。JavaとPHPを候補として比較し、PHPに決めました。その理由を以下に整理しておきます。

Java:汎用的な言語である。記述が厳格なので、大人数での開発に適している。コンパイラ言語(正確には中間言語)なので、翻訳を繰り返しながら高速化でき、オブジェクト指向なので、数千万~数億のデータを扱う大規模開発に向いている。JVMによりOSの違いを吸収できる。

PHP:汎用的な言語ではなく、Webアプリを作ることだけを目的として開発されたので、機能がシンプルで覚え易い。小回りが利くスクリプト言語なので、ちょっとした変更確認が直ぐにできる。記述量がJavaの半分で済むこともある。当初は手続型処理言語として開発されたが、V3以降のオブジェクト指向追加、言語自身の速度改善、CPUの性能向上、メモリーの大容量化により、大規模開発(ヤフー,FB)にも活用されてきた。

プログラミング言語の比較、想定しているシステムは零細企業や個人事業主のWebサイトである事、多くのレンタルサーバーでPHP+MySqlを活用できる、これらがPHP選択の理由となりました。DBサーバーは自ずとMySqlになった訳ですが、phpMyadminによる操作性の良さも良かった点です。

開発ツールを決定すると、いよいよシステム開発環境の構築です。パソコンの仮想ドメインlocalhostにWebサーバーApache+DBサーバーMySqlを別々にインストール+セットアップしても良いのですが、私は開発ツールをパッケージにしたXAMPPを使用しました。インターネットから自由にダウンロードでき、操作方法などの情報も豊富だからです。

この構築した開発環境でシステム開発をするためには、記述言語とプログラミング言語HTML+CSS+JavaScript+PHP+MySqlの文法と使い方を習得しなくてはなりません。最初は一通り体系的に学ぶことが必要だと考え、私は以下の方法で学習しました。

1.インターネットに無償で公開されているe-learningを活用する。
(ドットインストール https://dotinstall.com/ はお薦めです)

2.JavaScript,PHP+MySql は、其々2冊づつ本を読みました。

これらの本には事例が多く掲載されており、模写しながら動作を確認することができました。私はこうして準備を進めて来ました。

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